トップページ > 菜たね油/椿油×一番絞り×無形民族文化財指定蒲生手漉き和紙による自然濾過

菜たね油/椿油×一番絞り
×
無形民族文化財指定
蒲生手漉き和紙による自然濾過

陸の孤島マヨネーズの、1回の仕込み量は4Lです。
生産効率を上げるための機械の導入を考えたこともありましたが、植物由来の原料は、採取時期や加工環境などに影響を受け味や香りの機微が生まれます。その微調整に非効率ではあるものの、今の仕込み量が最適なのです。

食品製造において、加工を手助けする道具がつまびらかに説明されることはあまりありません。特にマヨネーズにおいては、ほとんど聞いたことがありませんが、中には「陸の孤島マヨネーズ」の主原料である、菜種油と椿油の最終ろ過を担う手漉き和紙のように無形民族文化財に指定されているようなものがひっそりと関わっていることもあります。

「鹿児島県蒲生の手漉き和紙」。豊かな水や原料に恵まれた鹿児島県蒲生地域で、薩摩藩の武士の副業として始まり、全盛期には約300人いた和紙師も、今は蒲生手漉き和紙の製造技術保持者から伝統と技術を受け継いた男性のただ一人となりました。大量生産できる洋紙とは異なり、簡単な道具と人力だけで植物繊維を複雑に絡めさせ1枚ずつ仕上がる和紙。

毎年、1,2月は1年分の原料、約8000キロのカジノキ原木を集め、皮剝ぎの明け暮れから始まる和紙生産は、完成するまでのどの工程も重労働が付きまとい後継を志した人たちの意欲を奪っていったと聞きました。

食品を通して、私たちはどこに繋がっているのでしょう。高いお値段の商品を気持ちよくご購入いただいた感謝や製品化までにご協力いただいた皆様へのご恩をどのような形でお返しをしながら繋がっていけるのかとずっと考えてきました。

蒲生の青敷山の麓でひっそりとたつ工房でたった一人で漉かれていく和紙。しかし、その和紙漉きが山々も漉いているのだと解ったときに、皆様のからいただきお預かりているご恩は、穏やかで健やかな自然を次の世代にお渡しするご恩送りでお返しをしたいと考えております。

無形民族文化財指定「蒲生の手漉き和紙」の上で、それぞれの自重でゆっくりとろ過されていく菜たね油と椿油。鹿児島県と北海道の契約栽培農家で採れた菜たね種子、鹿児島県で自生している天然椿、そして庭先で咲いた椿の種子だけを原料に油職人が丁寧に絞った一番絞りだけを使っています。不純物を取り除く工程は時間のかかる静置法ですが、製品化までの全工程に共通する、原料を無機質なもののように扱う製造方法とは違うそれぞれの工程に敷かれた「時間の尺」は、世界共通であろうプロの職人の信念と矜持を感じ、それを原料素材として使えることの喜びを思います。

トップへ戻る